こんにちわ!
平日 事務員 & たまにホステス
週末 弾丸トラベラーのMAOです。
本日は、だいぶ前に飛行機の乗っていて、ふと思い出したことについてです。
重いようで軽い話です。笑
シングルマザーのいろいろ事情
私は、20年前に離婚していて、いわゆるシングルマザーなのですが、離婚その当時は下の娘は生まれて半年で上の子は1歳半でした。
離婚の理由は横においといて、子供たちが物ごころつき始めた4、5才の頃のことです。
ある程度子供に物心ついてきたら色んな質問が出てきます。
子どもは素直です。外でも誰かに聞かれたら、真実をそのまま正直に話します。
私の知り合いの子供も、両親が離婚した時にその女の子は4才だったのですが
ある時、その知り合いのママと女の子と一緒に車に乗っていて、ママが忘れ物を取りに
行くと車を降りた途端に何も聞いていないのに女の子は「パパはね、仕事でね、女と出て行
ったんだよ。」と
急に話しだしてビックリした事がありました。
たぶん毎日のようにママが恨みつらみを誰かに話しているのを聞いていて、その話は世間一
般の主婦さんたちには興味深い内容で、その女の子にみんないろいろな事を聞いてくるのだ
ろうな、と思いました。
それで女の子は離婚のごたごたの中で寂しさもあり、誰かにその話をしたら興味を持って話
を聞いてもらえたり、大変だったね、と優しく相手をしてもらえることを知って、嬉しくて
どこでもその話をしているのだろうなあと後から思いました。
両親のもめごとに巻き込まれて、不安定な状態で優しくしてもらうことは嬉しかったでしょ
うし、秘密の話をすると、大人は興味を示してくれる。
それでママのいない時にその話をするようになった、てところだと思うのですが、、
可哀そうな反面、私はたくましいと!!と思いました。子供は順応力があります!!
良い悪いのジャッジなしでこれは本能だと思います。
かわいがってもらう術を探して素直に実行する。すごいです!!
まあ、そんな経験もあり父親の事は子供たちには「パパは死んだ」と教えていました。笑
世間には、上記のように興味本位で詳細を知りたがる人も多いものです。
パパがいない理由を聞かれても、子供たちが「パパ死んだ」と言えば、「まあ。。そうなのね」となり、それ以上は質問されないので、、私はそういう事にしていました。笑
世間一般はそれでよかったのですが、今度は子供たちに「パパのお墓はないの?」
「写真(遺影)はないの?」と聞かれるようになりました。
私は幸いに両親のすぐ近所に住んでほぼ一緒に暮らしていたので、両親に子供を見てもらい
私は昼も(事務員)夜も(ラウンジホステス)働いていました。
一番困ったのは夜に私がラウンジへ仕事に行くとき、「どこ行くの?」
「ママは夜は何のお仕事をしてるの?」とか聞かれるようになってきたことでした。
そこらへんも、適当に(どこまでも適当 笑)ごまかしていたのですが、、
昼の仕事はともかく夜の仕事の事を何て説明しよう、と考えていました。
子供には、説明してもよく分からないから、もう少し大きくなったら言うね的なことを言っ
てしばらくはごまかしていました。
旅の副産物&フラットな視線
そんな時のある日曜日、たまたま親戚一同でお風呂に行った時、いとこにシンガポール旅行
に誘われました。
安いツアーがあるので一緒にいかない?と。
私は行きたいなと思いながらも、お金もギリギリだし、子供もまだ小さいし、、と考えてた
ところ、そのやり取りを横で聞いていた母が「行って来たら?子供も見とくよ」と言ってく
れ、私は旅行に行くことができました。
そして、そのツアーに行ったとき、機内で日本でまだ上映していなかった「チャーリーとチ
ョコレート工場」の映画を見ました。
その映画で確か、ねずみさんか何かが主人公の男の子に対して「チョコレートは昼間は溶け
ちゃうから、夜作るんだよ」
と言っていて。。これだ!!と。
ハイ、そのヒントがあり私の夜の職業は子供たちにはチョコレート工場勤務という事になり
ました。笑
子供も誰かから「ママは何の仕事をしてるの?」と聞かれても、「ママは昼間は事務の会社
で、夜はチョコレート工場で働いてるんだよ、
チョコレートは溶けちゃうから夜しか作れないんだって」と答えるので、近所からもお友達
のママから聞かれても大丈夫になりました。
家庭の事情がどうあれ、私が夜にラウンジで働いていることで、子供がお友達のママや近所
の方から偏見の目で見られるのはいやだなと思っていましたので。
私自身は、そんな事はどうでも良かったのですが、そのせいで子供のお友達のママが「(家
庭が複雑そうだから)○○ちゃんと仲よくしないように」とか言ったりすることで、お友達
が離れていったりすることを心配していたのです。
もちろん、嘘ですが中傷から子供を守る為の犯罪ではないウソです。
やさしい最高の嘘もあるということ
私が一番やさしい噓だなと思ったのは、映画「ビューティフルライフ」の中でユダヤの
収容所に父親と息子が収容されてしまい、息子は大人の収容所の中でかくまわれています。
しかし子供は見つかってしまえば即ガス室行になり、、という現実。
大人用の収容所の中で、お父さんが息子が守衛に見つからないように嘘をつきます。
ゲーム好きの息子に「これはゲームだよ」というのです。
見つからないゲームで、しばらく隠れていれば勝者になれるという嘘をつきます。
息子はゲーム好きなので、一生懸命に隠れるのです。
しかし現実を知ってしまえば、たちまちパニックになるでしょう。
収容所の同じ部屋の人も理解して協力してくれたり、、しかし大人の収容者は現実には明日
死んでもおかしくない。生死ギリギリな収容所での暮らしです。
父親はというと食料もろくに与えられらず、強制労働の毎日で過酷すぎる肉体労働で自分
も生死ギリギリな状態も中でも毎日、夜寝るときに息子に、面白おかしく嘘のゲームの内容
を話します。
息子もその話を毎日ワクワクして楽しみながら父親の話を聞きます。
息子は現実はわかっていませんが、ゲームだと思っているので毎日、頑張って隠れます。
生死ギリギリの生活の中で、お茶目に息子に希望を与える。。
めちゃくちゃカッコイイです。
最後も超絶カッコイイ。号泣しちゃいますけど。。
お父さんは最後の最後まで、ゲーム好きな息子に「これはゲームなんだよ」と嘘をつきとお
す。世界一やさしい嘘で。。
で、今回のブログは何が言いたいのかというと、旅はいつもと違う視点、アイデアを教えて
くれるってことが書きたかったのです。
作家さんとかが煮詰まった時に旅にでるのは、こういう事なんだろうなあと思います。
私もそんな経験が多々あり、でも地域や国が違えば意識は全くちがう。
同じ場所にいれば同じ景色しか見えない。
もしイライラしてたり、カッカしてたら、一度この場所とこの状況から離れて、違うことを
してみましょう!
深刻な悩みももちろんありますが、世間にはもっと他にも深刻なこともあり、自分が悩んで
いたりすることは、案外大したことでもないやん。。何を悩んでたんやろ。。?と
逆におもしろくなってきたりもするのです。
私的には、
旅力 = 発想力 !
旅力 = 行動力 !
旅力 = 幸せ感じる力 !
と要約されているのが旅です。
急がば回れで、煮詰まった時は
秋なら紅葉を見たり、
春なら日向ぼっこしたり、
夏なら海へ行ってみたり、
冬ならこたつで、ぼーーーーっとしてみたり
日本は四季があるので、色んなことができるのが魅力ですね。
「今」を楽しむこと = 旅力だと思います。
いろんなことを(少し深刻な案件も)、まずは楽しんじゃいましょう!
MAHALO💛
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